親知らずは上下、左右の一番奥に生えてくる4本の永久歯です。他の永久歯が15歳前後ごろまでにすべて生えそろうのに対し、親知らずはそれから遅れて20歳前後ごろに生えてきます。子どもが成長し、親の手から離れたころに生えてくる、そのような意味から「親知らず」という名前がつけられたようです。
ただ親知らずが4本すべてきれいに生えそろうのはめずらしく、なかには“1本も生えてこない”という方もいます。そして気をつけておきたいのは、「頭の部分しか出てこない」あるいは「横や斜めを向いて生えている」といった親知らずもあること。最後に萌出する親知らずは、そのスペースの不足によって度々このような状態がおこりえます。そのような親知らずは周囲の歯ぐきの腫れや痛みの原因になったり、隣接する歯に悪い影響を及ぼしたりする可能性があるため注意が必要です。
「抜かなければならない」というイメージのある親知らずですが、どんなケースでも抜歯が必要というわけではありません。親知らずを抜くか抜かないかの判断は個々のお口の状態にもよりますが、おおまかに次のような基準に照らし合わせて診査していきます。
親知らずを抜いたほうがよいケース
親知らずを抜かなくてもよいケース
当院では、難しい親知らずの抜歯の際は、安全性を考慮し専門の医療機関をご紹介する場合もございます。
親知らずでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
当院では事故や転倒などによるお口のケガ(粘膜の損傷/歯牙・歯根破折/歯の脱落など)にも迅速に対応してまいります。ケガの状態によっては緊急を要することがあるため、体の他の部位に異常がない場合は速やかに当院までご連絡・ご来院ください
「転んだはずみで歯をぶつけた」など歯に強い衝撃が加わった際、見た目上は問題がなくても歯の根っこが折れていたり、ヒビが入っていたりすることがよくあります。歯をぶつけた場合は、とくに異常がなくても念のため歯科を受診しておきましょう。またぶつけた歯がしばらくして黒ずんできたり、周囲の歯ぐきが腫れたりした場合には、速やかに受診するようにしてください。
ケガで歯が脱落した場合でも、お口の状態によってはその歯を元に戻せることがあります。抜けてしまった歯は流水で汚れをさっと洗い流した後、乾燥しないように「専用の保存液」または「牛乳」につけて保存し、来院時にそのまま持参してください(消毒液や水道水には浸さないようお願いいたします)。